管理組合の意思決定の諸問題、4民主的かつダイナミックな決議をするための方法【当事務所について】【管理組合様向け居住者間トラブル対策について】
1. 民主的かつダイナミックな決議をするための方法(区分所有者の意思が反映される総会運営)
(ア)
管理組合の最大の課題は何かと問われれば、それは、物事の決め方や手続だといえるかもしれません。マンションでは、実にさまざまな問題が発生し、それへの取り組み方が日々問われています。区分所有法、管理規約、細則などが、物事を決めるのに重要な役割を果たしていることは間違いありません。ただ、それだけではなく、日頃の広報が継続的に行われていること、決定までに、例えば、アンケートや聴き取りなど、区分所有者の意思を確認するプロセスを踏んでいることがとても重要です。つまり、区分所有者の多数の意思を反映する形で総会運営しているのかが、ポィントとなります。
理事長が独断専行で総会提案すると反対に遭うのは、そのようなプロセスを踏まないためです。また、総会における提案を理解してもらうために、わかりやすい資料を付けることも重要です。総会運営を円滑に進めるためには、コミュニケーションをとりながら、わかりやすい資料を作成し、多数の意思を尊重して臨む姿勢が求められます。
(イ) 理事(役員)をまとめる方法
間違っても理事長が独断専行で総会提案等の総会運営をしてはいけない。
(ウ) 区分所有者をまとめる方法
日頃の広報を継続的に行うことや、決定までにアンケートや聞き取り等、区分所有者の意思を確認するプロセスを踏んでいることが重要。
投稿者プロフィール
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弁護士・宅地建物取引主任者。神奈川県にて25年以上の弁護士経験を持ち、特に不動産分野に注力している。これまでの不動産関連の相談は2000件を超え、豊富な経験と知識で依頼者にとって最良の結果を残している。
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