増改築禁止特約の諸問題

具体的事例

増改築禁止特約の諸問題
工事前に地主と折衝。増改築にあたる場合
 
【背景】
私は父と同居していますが、父の建物がだいぶ古くなったので建て替え、一部アパートにもしようと計画しています。
土地は借地で、賃貸借契約書には「増改築するときは賃貸人の承諾を要する」と書いてあります。地主と話し合ったのですが、契約期間があと5年で来るので、承諾できないと言っています。
 
【悩み】
①借地上の建物の増改築は自由にできるのでしょうか?
②増改築禁止特約がある場合に増改築をするにはどうすればいいのでしょうか?

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工事後に地主と折衝。増改築にあたるか微妙な場合
【背景】
最近シロアリの被害を受けて柱が腐っているということを工務店をやっている知人に言われました。先の震災で壁にひびが入っているので柱の腐ったところの修理と、ついでに壁も直したいと思い新築そっくりに外壁を変えることができる工法を知人に頼みました。出来上がったところ、地主から増改築禁止特約があるのに無断で増改築をしたとのことで、賃貸借契約を解除するといわれています。
 
 
【悩み】
①私たちは家から出て土地を明け渡さなくてはいけないのでしょうか?
②そもそも増改築にあたるのか?
③増改築にあたるとして解除はそう簡単にできるのか?
 
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投稿者プロフィール

弁護士 鈴木軌士
弁護士・宅地建物取引主任者。神奈川県にて25年以上の弁護士経験を持ち、特に不動産分野に注力している。これまでの不動産関連の相談は2000件を超え、豊富な経験と知識で依頼者にとって最良の結果を上げている。
事務所概要
弁護士法人 タウン&シティ法律事務所
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